せつない夏の想い出 ~That's so sweet drops.
背の高いあなたを
見上げる首の角度を
記憶しています。
ひとごみ
ざわめきのなか
話しかけると
口元に耳を寄せてくれる
あなたが好きでした。
大好きなその声が
自分だけに向けられている
瞬間
体中が耳になればいい、と
心から願いました。
せいいっぱい背伸びして
視線の高さを合わせてみようとしました。
同じ世界を見てみたかったのです。
どんなに覚えていようとしても、
きっといつかは色褪せてしまう。
広い背中も、大きな手も、肩越しに見た景色も、雨の匂いも、やさしさも、温度も、何もかも。
だけど、あなたと出逢えた夏を、
ひとときだけでも一緒に過ごせた夏を、
セピア色になっても
モノクロになっても
とぎれ とぎれの 点と線になっても
きっときっと
忘れません。
きっと、きっと。
ずっと、ずっと。
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