浦島王子
むかしむかし(?)、あるところに、王子様というそれはそれは素敵な殿方がおりました。案の定、ぺぺです。
ある日、王子様が海辺を通りかかると、子どもたちがぺぺをつかまえていました。
そばによって見てみると、子どもたちがみんなでぺぺをいじめています。
「おやおや、かわいそうに、はなしておやりよ」
「いやだよ。おらたちが、やっとつかまえたんだもの」
見るとぺぺは目をハート型に輝かせながら、王子様を見つめています。
「うわ、キモっ…」
思わずひいた王子様に、ぺぺは瞳をうるうるさせながら、にじり寄ります。
「気持ち悪りーんだよっっ!!」
どがっっ!!
「あーあ。おらたちがつかまえたのに…」
ふてくされる子どもたちに、王子様はやさしく微笑みます。
「仕方ねーだろ。思わずぶっとばしたくなったんだから…おまえらも、あんな気持ち悪いものつかまえるなよな」
「考えてみればそうだねっ」
納得した子どもたちは、それぞれの遊びに戻って行くのでした。
おしまいっ。
おやすみなさい。よい夢を。
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