何ひとつ、言えなかったのは、ただひとつ、伝えたかったから。

朝、ジョギングに出掛け、途中で落し物をし。今日はヨガ１５時から…と思っていたら１０時からで、慌てて行ったせいで忘れものだらけ。そのままカイシャに行って、金曜日に忘れて帰ったスマホの充電器を回収、ついでにシゴト。うーん、今日はそんな日。案の定、ぺぺです。

こもった空気を入れ替えるのに窓を開けて…しばし、漂泊の思い…あと１カ月で王子様の元へ。それはそれで幸せなのですが、何せ、日帰り…なんでだよっ！

今度こそ王子様のおうち訪問♡を夢見てたのにっ。←ヤバイヤバイヤバイ（笑）

くそー、シゴトめっ。マジでっ。

絶対に少しラクになれたら、安いチケット取って東京に逃げてやるっ。そんで、王子様と偶然ばったり出逢ってフォーリンラブしてやるっっ！！

「王子様、首を洗って待っててクダサイ、なのデス！」

※妄想チャンネルに切り替わりました

「なんで首を洗って待たなくちゃなんねーんだよ？　そもそも、一切待つ気はない！」

「なんでですかー。待ちましょーよぉー」

「嫌だ！」

「嫌よ嫌よも好きのうち、とはよく言ったもので」

「違う！」

「だってさー、ぺぺは夏休み取る予定だったのに、取れなかったんですよぅ」

「それはオマエがたらたら仕事してたせいだろ？　最初からちゃんとやればいいのに、締め切り間際にならないとやらないで」

「ぎくっ。王子様、するどすぎます」

「学生の頃も、夏休みの最後に慌ててたタイプだろ」

「そのとおりデス…高校生の時にいたっては、始業式をサボって宿題を写す体たらくデシタ…」

「ホントに…どうしようもねーな」

「そんなどうしようもないぺぺを、王子様が導いてくれるんですよねっ☆」

「は？」

「『ほら、ぺぺ、さっさとやらないと、後で困ることになるぞ♡』オデコ、ちょんっ☆　『ああん、王子様。わかってはいるんですよぅ…でも、なかなかやる気になれなくって』『よーし、じゃあ、俺がやる気スイッチを押してあげる』『え？　やる気スイッチ！？　どこにあるんですかっ？』『それはね、ぺぺ、目を瞑って…』『え？』…そして、続きをっ！！　王子様、プリーズっっ！！」

「うるせぇよっっ！！」






どがっっ！！







特大のやる気スイッチ押されました…とほほ。

ぺぺは勉学に励もうと思います。

王子様、邪魔しないでねっ！

たまには真面目になりたいものだ…いや、なる。受かるんだっ！！

そして、王子様と逢いましょう。その日まで。

おやすみなさい。よい夢を。